鶏舎の暑さ対策 遮熱シート編

鶏のこと
鶏舎の屋根に乗せた遮熱シート

鶏舎の暑さ対策編その2です。前回屋根への散水で温度を下げる試みについてお話ししましたが、今回は電気を使わずに遮熱シートを乗せて屋根を冷ます方法についてお話ししようと思います。

散水チューブの乗った屋根

みたぼら農園の鶏舎は3棟あるんですが、山側が一番屋根が高く、真ん中が中くらい、この写真の鶏舎が一番屋根が低いという作りになっています。

山ぎわで日照時間が短いため、日照時間を確保するためにこのような作りになっているのですが、夏は屋根の低い鶏舎は気温が上がりやすいという課題がありました。

そこで今回、萩原工業さんのターピー 遮熱シート スノーテックス・スーパークールの5・4m×7・2mという商品を購入して乗せてみる事に。以前にもパイプハウスの遮熱用の被覆資材を乗せていたので、今回はそれをグレードアップした感じです。

結果としては、格段に鶏舎内の温度が下がりました。ちょっとびっくりするくらいです。日差しの強い午後2時から3時ころでも、鶏舎の中は涼しいまま。何なら自宅より涼しくて快適です。

これはいい!という事で、早速追加注文をして鶏舎一棟を全て同じシートで覆ってあります。そして、思いがけない副産物として、散水タンクの水の持ちがとても良くなりました。

散水用のローリータンク

これまで3棟全てに散水していたところを、シートを乗せた鶏舎は散水の必要がなくなったので、2棟で済むようになったら、タンクの水が全然減りません。今は朝に一度タンク二つを満タンにしておけば、夕方まで持つようになりました。

シートは5.4m×7.2mで13,000円と安くはありませんが、ペンキで塗装するのに比べてずっとリーズナブルですし、日差しの欲しい冬場には畳んでしまっておくこともできます。耐用年数は5年だそうなので、当分活躍してくれそうです。

サイズは最小1.8m×1.8mから最大10m×15mまで8種類あるので、畜舎だけでなくベランダやウッドデッキ、カーポートなどの暑さにお困りの方にも良いのではないかと思います。

ちょっと萩原工業さんの回し者みたいになってしまいましたが、あくまで一養鶏農家の感想としてお聞きください。

そんなわけで、今回の暑さ対策遮熱シート編は今のところ大成功でした。年々暑くなる日本の夏、鶏の快適さを確保するために遮熱対策もより良いものに更新したいと思っています。

皆様もどうぞ暑い夏、お身体ご自愛ください。バテてしまった時は、ぜひ元気なみたぼら農園の鶏たちの卵でスタミナ回復を。

みたぼら農園 伊豆より夏