みたぼら農園の歩み

みたぼら農園は1989年、Iターン就農した伊豆夫妻によって始められました。
開業当初から、家族が安心して食べられるものをお客様にお届けすることをモットーに、現在まで30年以上にわたって全国のお客様に卵をお届けしています。

インターネットもない時代、中島正著『自然卵養鶏法』(農文協)を片手に鶏を飼い始めました。平飼い養鶏を志す人のほとんどが一度は読んでいる、自然卵養鶏の不朽の一冊です。飼料設計の方法や鶏の品種改良は大きく進歩しましたが、中島正氏の「薬を与えず、自然を与えよ!」という合言葉は今も変わらずみたぼら農園の鶏舎に息づいています。

設備やホームページなど、時代に合わせて変化させていることもあります。ですが、生後二日の初生ヒナから育て始める、飼育期間を通して薬品を一切使用しない、自家配合飼料で育てる、オスを混ぜた有精卵であることなど、養鶏をするうえで大切だと思っていることは何一つ変えず、今日も卵を生産しています。

変化させていることの中に、餌の配合があります。鶏は多くの方の努力によって品種改良がすすみ、産卵率や餌効率が改善してきました。その結果、両親が養鶏を始めたころに比べて、必要なエネルギーが多くなってきています。鶏の必要を満たすために、餌の配合内容を見直すなどして、日々鶏の健康管理に努めています。

2014年に父から経営移譲し、現在は娘の伊豆より夏がみたぼら農園の二代目代表として農園を切り盛りしています。両親と私の三人だけの小さな養鶏場ですが、これからも手と目の届く範囲で質の高い卵を生産してまいります。

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